誤嚥性肺炎というあまり知られていない肺炎の話
実は私、言語聴覚士という免許を持っております。
この仕事、実は結構幅広く、言語、耳のほかに、発達支援なんかもやっております。そんな中でも特に需要がある仕事が食事に関する仕事です。
食事って関係ないとお思いの方もあるといると思いますが、言語聴覚士は喉までの範囲のリハビリをしているので、そっちもやるわけです。
さて今回のタイトルにもなっている「誤嚥性肺炎」なんですけども、簡単に言うと「飲み込みに失敗し、食べ物がそのまま肺に入る」という肺炎なんです。
こういう話というのはもちろん文献を参照にしてほしいところがあるのですが、今回こういった形で少しでも知ってもらえることができれば、と思い書かせていただきました。
さて、さっきも言った通り、誤嚥性肺炎というのは飲み込みの失敗が原因で起こる肺炎です。普段我々はご飯を食べる前には肺を使って呼吸しております(気道を通じて)。しかしご飯を食べる際に肺の後ろにある食道へいき、息が止まるわけです。そこで重要になるのが、喉仏です(医学的には喉頭蓋といわれます)。喉仏を動かすことによって気道に蓋することによって呼吸を止め、飲み込むわけです。ただ、ここで問題なのが喉仏の力が弱まる、麻痺することによって蓋が閉められないということです。
さて、喉仏の力が弱まるのは、病気になることと加齢ということが原因とされています。実際、日本人の死因の上位に肺炎がランクインされてますが、これは加齢からくる誤嚥性肺炎が原因とされています。実際有名な役者さんでも誤嚥性肺炎が影響で死去されています。
こういった病気を改めて知ってもらえたら嬉しいなあと思います。