自信とはなんだ。
自分は自信を持ったことがない。
昔っから、「キモい」だの、「呪われる」といった類のものを浴びせられた。
多分、そんな環境に育ってきたからなのか、自分には生きていく意味なんかないんじゃないか、と思っていた。
正直、自殺しようとしたこともありました。何度も首をつりたいと思った。でも怖くてできなかった。
生きていく意味を見つけようと必死に何かを見つけようとすることもなかった。
唯一の楽しみは芸人のアメリカザリガニのラジオ。馬鹿やって、中学生のにいちゃんみたいなラジオが大好きだった。俺もあんだけ笑えるかなあ、と思った。
社会人になって親元を離れた。何もかも上手くできず、実質上の解雇。転職先でもうまくいかず、自分は仕事を少し休んだ。卒業した専門学校の斡旋で入ったところも、仕事ができなかったため、また異動。自分はもっとできる!強行突破で仕事をやめ、別のところへ…。
そう、自信を持てば出鼻をくじかれ、転職の憂き目にあうのだ。
だからこそ、いつしか自分の中で自信を持っちゃいけない、ひたすら人に合わせて生きていこう、と思うようになった。
だからなのだろう、出会い系に失敗して借金を抱えてしまったのは。
自分を信じれなかったこそのツケなのだ。
…そう信じてきた。
ただ、最近メンタルクリニックや今の職場、演劇のおかげで自分を信じれるようになってきた。自信とは自分を信じることなんだ、と言われたことがある。当時、自分を信じれなかった自分にとって、この言葉には疑問符がつく気持ちだった。
ただ30手前になって、AD/HDというのがあり、少しずつ変われてきているのかもしれない。
30手前で気付いた自分を信じる気持ち。だから自分は自分を信じてみようと思う。ウジウジしてても仕方ない。
気づくのが人に比べて遅いとは思う。重々承知の上である。追い付くのは無理だろう。
ただ言えることは
「他所は他所!うちはうち!」
である。この言葉はマイナスのイメージがあるが、ある意味、今の自分にとっては素晴らしい言葉のように思う。
ゆっくりでもいいんで前に踏み出す、他人は気にするな、人は違うから。
この言葉を胸の中に秘めて自分は生きていきたい。無理せずに。